Various ways of feeling How to feel nat(自然)
かっぱ達は、空を見上げるときは決まって
大きな木々の下からなのです。
遠く広がる大空を望むより、
下から見上げる青空が好き(みたい)。
透き通って見える葉っぱの裏側は、うす~い緑。
葉と葉が重なり合っている部分はちょっとこい~い緑。
枝は影となりこい~い黒。
隙間から見える空はまっさお。
どんな名画もかなわない。
すばらしい今だけの景色。
大地に寝そべって見上げたり、
ゆっくりとした河の流れに体をあずけ、プカプカと
仰向けになりながら見上げる。
「青空の中へ雲と一緒に流れていく感覚」
大空の中に雲といっしょに浮かんでいる感じ。
わかります?
雨上がりにできる大きな水溜りに映る大空。
そこには、もくもくとした雲があり、
色が映るはずもないのに青くひろがる空。
ずーっと見つめているとやはりそこは大空。
そっと水溜りに足を踏み入れる。
「青空の中へ落ちていく感覚」
高いところから飛び込んだ時の
体がスーッとする感じ。
わかります?
「青空の中で漂っている感覚」
雲のある青空のなかで浮かんで
体がフワフワとした感じ。
わかります?
水の中なら平気でも、空を飛ぶことの出来ない
かっぱ達にとってはとっても
斬新な感覚におちいるのだそうだ。
唯一、空を飛べる感覚を味わえるひとときなんだって。
大空をそのまま見上げてはダメ。ものひとつ隔てて
見上げることの距離感から感じられる安心感。
枝やはっぱの合間から見える青空こそ
安らぎを憶えるのだそうです。