5kappafamily’s blog

知人と一緒に童話を作成しています。これから挿絵を入れて絵本にしたいと思います。

*1; letter-spacing: normal; text-align: center;">かっぱ見聞録               お気に入りの         

     秘密の場所

*2; letter-spacing: normal; text-align: center;">第10作

*3; letter-spacing: normal; text-align: center;">

 

プロローグ

 

やすがっぱとまゆがっぱには、

お気に入りの秘密の場所がいくつかあるんだ。

はじめは一ヶ所しかなかったけど、

ここ最近は数ヶ所見つけたようで、

ちょっとずつテリトリーを広げている。

大好きな富士山を誰にも邪魔されずに独り占めできて、

すべての束縛から解放される場所・・・

そんなお気に入りの秘密の場所で、木々の緑や青い空を、

夜には満点の星をながめ、お肉を焼いてご飯を食べたり、

お昼寝したり、キャンプしたりを楽しんでる。

 

僕ら5がっぱは、といえば、

しか君やいのししさんやウサぴょんたちと

山の中を走り回って遊ぶのが大好き。

遊び疲れて、やすがっぱやまゆがっぱのおなかの上での

お昼寝するのも気に入っている・・・

これがふかふかで二人の呼吸でおこるおなかの

上下動がゆりかごみたいで最高にきもちいい!

やすがっぱとまゆがっぱは、バーベキューやお昼寝を楽しんだ後に

山のふもとの温泉につかるのも楽しみの一つにしている。

僕ら5がっぱもひそかにお皿と甲羅を隠して、お風呂で泳いでるんだけどね・・・

あったかですっごく気持ちいい。これははじめての体験。

川も良いけど、温泉っていうのも、悪くない、うん!

僕ら5がっぱも温泉が大好きになった。

 

そして、お山の夜の醍醐味は、ナイトサファリ。

やすがっぱとまゆがっぱは、温泉から上がっての帰り道、

夜の山の動物たちとの思いがけない出会いに

ドキドキ・ワクワクしている。

やすがっぱとまゆがっぱが大事に、大事にしているお山の動物たち・・・

お山の自然を愛する2人だから、出会えたお山の動物たち・・・

 

1.テン君へ

 

やすがっぱとまゆがっぱは温泉を出た後の、ナイトサファリツアー。

その日は、山の下り道に、木の枝に光る目を見つけた。

枝から下がる黄色と先っぽが白い尻尾、テン君だったよう・・・

そのときには、近くでは見ることができなかったけれど。。。

 

それから何年経っただろう…いつもの秘密の場所に向かっている途中、

やすがっぱが道路わきにテン君を見つけた。

でも、テン君は動かなかった・・・冷たくなっていた・・・

それでも、テン君は愛らしく美しい姿をしていたんだ。

あの夜、木の枝から、自分を見つけて喜んでくれたことが

嬉しかったテン君が、やすがっぱとまゆがっぱに

お別れの挨拶をしに来たのかもしれない、とぼくら5がっぱは思った。

まゆがっぱは、野性児のようだけど、

実は6本足や8本足の生き物があまり得意ではないし、怖いらしい・・・

絶対、自分では触ったりしないんだけど、

死骸のテン君を自分で埋めてあげるのだと言って、穴を掘って、

いとおしそうにその穴にテン君を埋めてあげていた・・・

その時、まゆがっぱは、テン君に声をかけてた・・・

何で死んじゃったの?会いにきてくれてありがとって。

これからは痛い思いや悲しい思いをせずに、楽しく暮らしていくんだよって。

ぼくら5がっぱのかっぱ姫らしいよなぁ・・・、

死んでしまったテン君に自分ができることを一生懸命していた・・。

 

その数週間後、その山道を通った時、

テン君を埋めた穴が掘り返されているのを発見した。

僕ら5がっぱもショックだったけど、

まゆがっぱもかなりショックだったよう・・・

やすがっぱは自然界はこうやって生態系が保たれているのだから・・・

とまゆがっぱをなぐさめていた。

数日後、やすがっぱは、テン君、食べたのだーれだ?・・・と

得意の絵を描いて、テン君を思い出リストにのせてくれたんだ。

やすがっぱとまゆがっぱは最高のバディだよね、ホント。感動・・・。

 

2.三つ子のウリ坊へ

 

富士山の眺めが最高な道志の山合いに、

ほんの少しせり出すようにしてできている小さな小高い丘がある。

ここがやすがっぱとまゆがっぱの秘密の場所の第1号。

今日も絶好のお天気に誘われて、秘密の場所1号で、

僕ら5がっぱは、やすがっぱとまゆがっぱと一緒にのんびりタイム。

いつものように動けなくなるくらいお腹いっぱいに

お肉やたこ焼きやおいなりさんをたいらげ、

暖かな日差しの中、やすがっぱとまゆがっぱのお腹の上で、

思いっきりお昼寝を楽しんだ。

目を覚ますと、富士山が夕焼けに染まって茜色・・・

すっごくきれい・・・

心が洗われるってこんな気持ち・・なんだろうなぁ・・

そしたら、まゆがっぱが、いろいろな物や人を大事に思いやることが

できるあったかな気持ちを持ってるから、

夕日に染まる富士山をそんな風に感じることができるんだよって、

教えてくれた。

僕らもまんざらでもないでしょ・・・えっへん!

そんなあったかハートの僕ら5がっぱとやすがっぱ・まゆがっぱは、

この後、もっと心がポカポカになる出来事に遭遇する・・・

食べて、寝て、・・富士山も堪能して、いざ至極の癒し、

ふもとの温泉へ向かって、山を下ろうとしたそのとき、

僕らのすぐ目の前を、ずんぐりむっくりまんまるウリ坊たちが

きちんと一列に並んで道路を横切ろうとしていた。

ウリ坊3兄弟は、ふかふかまんまる。僕ら5がっぱに驚いて、

先頭のウリ坊が横切るのをためらい立ち止まぅてしまった。

進むべきか・戻るべきか一瞬戸惑ったんだろうなぁ。

先頭のウリ兄が急に止まったから、2、3番目にいるウリちゃんが

ぶつかりそうになって、あたふたしていた。

でも、どうやら先へ進むことにしたらしい・・・

やすがっぱもまゆがっぱもそっーと物音をたてないよう、

ウリ3兄弟を見守ってたっけ。

やすがっぱとまゆがっぱは、

「驚かしてごめんね・・・ゆっくりでいいよ・・・気をつけていけよ・・・」

「ずっと元気で、仲良く暮らして行けよ・・・」って、

ウリ坊3兄弟に話しかけけてた。

夕焼けの空が、茜色に染まり、

言葉にできないほど美しく目に映ったよ・・・

僕ら5がっぱは、やすがっぱとまゆがっぱに出会えたこと・・

生涯の宝物だと、この日もそう思ったんだ。

 

3.ヤモリンへ

 

最近、やすがっぱとまゆがっぱにはお気に入りの場所が増えたんだ・・・

今日の集合は早川だからねっ・・・ちょっと遠いから、

早くに出発するようにって、まゆがっから僕らは500円玉をもらった。

早川??。

いつもの道志や秋山や山中湖や河口湖もどんどん過ぎて、

本栖湖からひと山を越えたとこに、

新たなお気に入りの場所を見つけたみたい。

大きな富士川の支流になるのかなぁ・・・

そこが早川だった・・・

やすがっぱとまゆがっぱのお気に入りに認定された、

そこは、緑濃く、日向の匂いと川の水音が心地良い場所で、

僕ら5がっぱもすっごく気に入ったんだ。

最初は、やすがっぱが先に見つけて、あまりにも感動。

絶対にまゆがっぱを連れてこなければって・・・

思ったんだって。

2人そろって、初めて早川を訪れたとき、

川沿いに鹿さんやいのさんたちを狩って、

その肉を加工する処理工場を見つけた。

その加工場には、鹿さんやいのさんを追って仕留めるための

ワン君たちが飼われていたんだけど、まだ狩猟にはいけない

子犬たちが尻尾を振り振りして、じゃれてきて可愛いくってさ。

まゆがっぱはその子犬たちと遊んで、すごくたのしかったみたい。

なぜか、ウズちゃんも飼われていた・・・

そのウズちゃんたちもなんか可愛くてさぁ・・・

さらに、その加工場の先に、小学校の跡地を利用した宿泊施設を見つけた。

やすがっぱもまゆがっぱも、その小学校を再利用した施設に

泊まってみたそうにしていた。

僕らは絶対、2人は近いうちに、ここに泊まりに来るだろうなぁって見てた・・

 

それから、1年も経たずに、やはり2人はこの小学校を再利用した

施設の裏山ログハウスにお泊まりしにやってきた。

その日は、あいにくの大雨になっちゃったけど、

ログハウスで焼き肉したり、温泉つかったりして、

のんびりを楽しむことにした。

この温泉が硫黄臭くて、まいっちゃったけどね・・・

硫黄の匂いが嫌いなやすがっぱにとっては、

お気に入りリストの大きな減点になってしまったようだ。

 

追伸1

 

あの鹿さん・いのさんの天敵となるであろう狩猟犬の子犬たちは、

その時には、大きくなっていて、子犬でなくなっていた。

でも、僕ら5がっぱとやすがっぱ・まゆがっぱを見つけても、

そっけなく目を向けて、いぶかしげにしてるだけだった。

まゆがっぱはそんなワン君たちに少し寂しそう・・で、

つまんない大人になったねぇと言ってたっけ。

鹿さんやいのさんを追わされて、甘いばかりの日々でなくて、

無邪気にじぁれることができなくなってしまったんだって・・・

僕ら5がっぱは思うんだ。

 

追伸2

 

これは、早川から、家に帰ってから発覚したことなんだけど・・・。

やすがっぱとまゆがっぱと僕ら5がっぱはお腹いっぱい食べて、

くぅくぅすやすや・・夢の中にいたころ、大変なことが起きていた。

 

翌日、お天気は回復。

早川から離れ、少し山を登った雨畑の見晴らしの良い道路で、

ほうれん草盛りだくさんのラーメンをつくって食べて、お昼寝・・・

早川を満喫して家路に着いた。

家に帰って、まゆがっぱは洗濯物をカバンから出して、

洗濯かごに放り込み、カバンのところへ戻ってくると、

カバンから、黒いものがでてきたとこだった。

その動く黒いものはカバンから降り立って床にはりついた。

どうやら、ヤモリの子供らしい・・・

床に張り付いたヤモリン。

それを身動きせず見つめるまゆがっぱ。

互いにしばしの沈黙。睨みあいを続け、互いに相手の出方をさぐっている

ヤモリンとまゆがっぱの間には、

「アンタ、誰?」「そっちこそ・・」みたいな無言のやりとりが

されていたんだろうと思う。

この瞬間に、まゆがっぱは、頭をぐるぐる回転させてた・・・

次に早川に行くまで一緒に暮らす?

餌はどうする?駄目!生きた虫しか食べないはず・・

飼えない・・

そこまで考えたとき、ヤモリンが動きはじめた・・・

見失ってはいけない・・

とっさにまゆがっぱはヤモリンをつかんだ・・・

でも、ヤモリンの手には吸盤があるから、床からなかなかはなれない・・・

それでも、何とかヤモリンを床からはがし、

ガムがはいっていた入れ物に入れることに成功。

まゆがっぱは実は虫が苦手、なのに必死だったんだろうなぁ・・

 

初めて、手にヤモリンを噛んでみたら、真っ黒で、

オタマジャクシ見たな頭で、手がカエルみたいで、

まゆがっぱはヤモリンをかわいいと思えたらしい・・

このガムがはいっていた容器にいれておいても死んでしまう・・・

こいつのために一番良いこと・・・

早川に返してあげること・・・

でも、できる?できない?・・

自問自答してたまゆがっぱ。

結局、まゆがっぱはそのヤモリンをいれた容器をもって外に出た。

せめて、こいつに自分がしてあげれること・・・

それは、ヤモリンがこれから何とか生きていける場所へ

はなしてあげることだと考えたらしい。

「早川のおうちに返してあげられなくて、ごめんね・・」

お母さんやお父さんと離れ離れになってしまうけど、

さびしくなったら、まゆがっぱん家に戻っておいでって、

言いながら、近くの土があって草や木が茂っている

木造の古びたお家の庭に放してあげたんだ。

ここでなら、新しいヤモリンの棲家になる、なるはず・・・

と信じたかっただろうなぁ・・・

「また、出会えることがあったらいいね・・・

きっとたくさんお友達を作って、

ヤモリンは元気に暮らしていくよ・・まゆがっぱ」

と、僕ら5がっぱはそう声をかけたかった。

でも、ヤモリンが姿を消してもなかなかその場から

離れることができなかったまゆがっぱに、そう声をかけることはできず、

ただまゆがっぱと一緒にそこにしゃがみこんでた。           

 

早川のログハウスに住んでたヤモリン。

夜中に大はしゃぎで遊んでいたら、

黒いカバンの中のふかふかタオルを見つけて、

そこで気持ちよく眠りこんでしまったんだろうなぁ・・

気がついてみたら、やけに明るい近代的な電気のフロアが広がって、

さぞビックリしただろうなぁ

さらに知らない奴が目の前に立ちはだかっていて・・・

睨みつけられててさ・・・

僕ら5がっぱは、そのまゆがっぱVSヤモリンの光景が

今では可笑しくて、可笑しくて・・・。

 

まゆがっぱはヤモリンを早川に返してあげたくて・・・

ツバメ宅急便という物語を現在リライトしている・・・

ヤモリン、ファイト~!

 

4.ウズちやんへ

 

やすがっぱやまゆがっぱが、

うずら君たちに親近感を抱くようになった

お気に入りの場所がある。

藤野から陣馬山に向かう登山道の入り口で、

登山者が下りてきたり、登っていったりするから、

独り占めを楽しむことはできないんだけど、桜の季節には、

遠くに望む景色と桜の花びらがとても素敵なところがあるんだ。

初めて訪れたときには、ツリーハウスのような感じに仕立てた

見晴らし台があったんだけど・・・なくなってしまって残念・・・

その見晴らし台で景色を楽しんでいたとき、

やすがっぱの首筋に桜の木から毛虫が落ちてきて、

ビックリしたのを覚えているよ。

その桜の広場から山道に少し入ると、

木々で日差しが届かず薄暗い木々の下で、なんか」

ぐぅ・・ぐぅ・・・と音がしていた。

そのそばを山水が流れていたから、

どうやらカエル君たちの泣き声らしい・・

やすがっぱとまゆがっぱは、この、ぐぅ・・・という

地面の下から聞こえてくるカエル君たちの泣き声の発見にとても喜んでいた。

そして、まゆがっぱは、ここで悔しい思いをすることになったんだ。。。

ここでも、好きな物づくしのご飯をほおばり、やすがっぱはお昼寝・・。

まゆがっぱは腹ごなしに散歩をしていた。

やすがっぱが目を覚ましたちょうどその時、

登山道と畑の間の道で、ウズちゃんが道を横切ろうと

ひょこひょこ歩いていたのをみつけた。

これにもやすがっぱはすっごく喜んでいたっけ。

このことを、さっそくやすがっぱがまゆがっぱに話すと、

「えっえ~見たかった」とまゆがっぱはとても残念そう・・・

いやいや、僕ら5がっぱは思う。残念というよりやすがっぱ1人だけ、

うずちゃんを見たと悔しい思いのほうが大きかったはず。

だって、その後、その桜のきれいなお気に入りの場所を訪れた時、

ウズちゃんを見たくて、やすがっぱがお昼寝していると、一人でそそくさと

ウズちゃん探しの散歩をしているんだから・・さ。

やすがっぱ、気がついてるかなぁ・・・。

 

5.ケロッピィたちへ

 

やすがっぱとまゆがっぱのお気に入りの場所を見つける

探究心はさらにどんどん拡がっていて、

最近は、道志や秋山を越え、都留を超え、

富士山周りで過ごすことが多くなっている。

富士山の裾野原で、フジヤンに話しかけながら、

ご飯を炊いて、お肉を焼いて、思いっきり食べる・・・

そして、カッコウ君(これは、やすがっぱとまゆがっぱだけの

何の根拠もない定義なんだけど、カッコウはひと山に3羽いるらしい・・・

なんか恥ずかしいから他の人には言えないんだけどね、

そういうことにしておこうって、僕ら5がっぱは思ってるんだ)

セミ君や虫の声を子守唄にお昼寝・・・。

 

心と身体の栄養補給を満喫して、身体を整えに温泉へ向かう。

この日は、都留の温泉で、熱波というのを体験した。

ものすごく暑くて、僕ら5がっぱにはお皿の水が干上がっちゃうから無理だけど、

やすがっぱとまゆがっぱは気にいってたみたいだ。

温泉からの帰り道、熱波に参加して、汗だくになって喉が渇いたらしく、

やすがっぱとまゆがっぱは、山梨にしかないハッピードリンクという

自動販売機に立ち寄った。

 

自販機を照らす明るい電気にいろいろな虫たちが貼り付いている・・・と、

虫だけではない・・・

その虫たちを目当てに近くの水田に住むアマガエル君たちがやってきて、

自販機に貼りついてた。自販機の突起にお尻を乗せて、休みながら虫待ちをする

アマガエル君もいたりして、そこは、ケロッピィたちの楽園、

ケロッピィビュッフェになっていた。

その虫待ちする姿を発見したやすがっぱとまゆがっぱは

とても楽しそうで・・・ケロッピィたちが虫をパクリするまで、

ケロッピィのご飯待ちをした。

僕ら5がっぱも一緒に、そのご飯待ちをして、気がついた・・・

ケロッピィたちは結構、臆病らしい・・・

自分より大きい虫が怖いみたいで、大きい虫が近くに来ると.後ずさりして、

食べることができないでいた。笑えるでしょ・・・

 

そして、僕ら5がっぱはふと、思った・・・

これってさぁ、よくまゆがっぱが、やすがっぱに対して、

口にするあのひと言。

「でかいずう体して、ちっちゃ~」ってやつ。。。

ケロッピィもやすがっぱもきっとセンシティブなんだよねっ・・・

 

ケロッピィと言えば・・・もうひとつ。

まゆがっぱとお皿だけ水面に浮かべた僕ら5がっぱがさぁ、

いつものようにぬるーい温泉でのんびりしているところに、

いきなりケロッピィが温泉ダイブしてきたことがあったんだ。

温泉のスタッフの人からビート板を受け取ったまゆがっぱが

その泳ぐケロッピィを乗せて、スタッフに手渡したんだけど、

ビート板を受け取ったスタッフはケロッピィの乗ったビート板を外に出して、

パンパンとたたいて放ってた。

ビート板の上のケロッピィは目を閉じて、気持ち良さそうにしてたのにさっ・・・

僕ら5がっぱもやすがっぱやまゆがっぱに連れられて、

初めて温泉に入った時、温泉もありって思うくらい気持ちよかったから、

ケロッピィにももっと温泉堪能させてあげたかったよなぁ。。。

6.まだ見ぬヤマネ君へ

 

やすがっぱとまゆがっぱには、

道志や秋山や富士山や鹿留・早川etc

お気に入りの野山・川辺がホントにいっぱいある。。。

でも、厳しい自然現象の大雪だったり、

台風の土砂崩れなどで行きたいのに行けない場所が沢山できてしまって、

新たなる秘密の場所探しにも、とても一生懸命だ。

頑張って探してるうちに大失敗もいうことも少なくないんだぁ・・・

たとえば、秋山道を逸れて、小道の坂道をどんどん登って行って、

タンちゃんを脱輪させてしまってJAFの御厄介になったり、

富士ヶ峰の絶好の景色が広がる野原が馬糞の海と気付かず、

ウェイ君が馬糞にはまり、動けなくなってしまったり。

この時は、やすがっぱもまゆがっぱもウェイ君を馬糞の海から

脱出させるために大苦戦。JAFのお世話にならずに済んだけど、

お昼寝用毛布や藁をタイヤの下に引いたり、

何とか馬糞の海から抜け出せたときには、

2人とも馬糞まみれになってたよね・・・

こんなことが起こると、やすがっぱはもうそこが大嫌いになって、

二度とそこへ行こうとは言わない。

まゆがっぱは、そんなところでもやすがっぱが

そこを嫌いなままで居ることがすごく悲しい・・と思ってる。

一度は嫌な思いしても、次にはその失敗を活かして、

「やっぱりここもいいね」って

やすがっぱが思ってくれるようになったらいいなぁと思ってるんだ。

この間、富士ヶ峰の野原には、もう一度行って、

野原の中に入りこまず、お昼寝を楽しめたから、

その時はやすがっぱの嫌いなところが

ひとつ減って良かったって、まゆがっぱはホクホクしてたみたい・・・

やすがっぱと2人で訪れた場所はどんなとこだって

大事な思い出にしておきたいんだろうなぁ、

まゆがっぱは、さっ。

 

(すっかり前置きが長くなってしまったけど、)

冬の雪まじりの日。

こんな日は、否応なく行動範囲がかぎられてしまう。

この日、やすがっぱとまゆがっぱは仕方なく、

雪見ドライブを楽しむことにした。

以前、自転車でツーリングを楽しんだりしていた青梅方面。

今日は外では遊べない・・・ね。

でも、雪景色の山や川は風情いっぱいだよ・・・

今日は、雪見風呂にしよっ、ねっ!

数馬温泉、ヤマネ君が遊びに出てきたんだってさぁ・・・

動画でヤマネ君が遊びに来た様子が流れてた。

背中に一本線をしょっている

(僕ら5がっぱだって甲羅をしょっているよ・・)。

お目目がクリクリまん丸・ピンピンおひげがすっごく愛らしい。

民家の布団の中で丸まって冬眠していて、

ころころ転がって発見されたり、木の幹から発見されたり・・・

とけっこう世間を騒がせている。青梅のアイドルだ。

家にも冬眠に来ないかなぁ・・・とまゆがっぱは、

ヤマネ君に会いたいらしい・・・。

巣箱をかけて、ヤマネ君観察しようと言ってたけど、

まだ実現できてないよ。。。

まゆがっぱぁ・・・

ヤマネ君の巣、かけにいこうよぉ~。

そしたらきっと会えるよ・・・。

7.おとぼけアナグマ君へ

 

いつもの秘密の場所からの帰り道。

目に縦線が走っているデビルマンのような顔立ちのアナグマ君に出会った。

僕らに見つかったことに気がつくと、アナグマ君は猛ダッシュをかけた。

そして、山の斜面に姿を消した、と思ったらその斜面にはアナグマ君の巣穴があったらしく、

そこへ逃げ込んで安心したらしく、

アナグマ君は再び、巣穴から顔だけを出して、

「へへーん、君たちなんかには捕まらないよ~」と言わんばかりに、

こちらを勝ち誇ったようにながめてた。。。

 

僕ら5がっぱは、負けずに「君のお家がそこだって、わかっちゃったもんね~」と

対抗したんだけど、やすがっぱとまゆがっぱは、

そのアナグマ君の住む穴の入口にアーモンドやクルミを置いてあげてた。。。

2人らしいよね。

それからもアナグマ君がお引っ越して、居なくなってしまうまで、

何度もナッツを置いてあげてたんだ。

また、穴から顔を出さないかなと期待しながらね!

今もおとぼけ顔で元気に暮らしているといいよなぁ、アナグマ君。

きっと、やすがっぱやまゆがっぱは僕らより、それを願っているんだと思うんだ。。

 

ぼくら5がっぱには、アナグマ君と以前にも出会ってたんだぁ・・・。

夏の暑い日、藤野と上野原の間になるのかなぁ・・・やすがっぱがみつけた川原・・・。

葦が生い茂っていて、夏の涼をとるには、静かでなかなか良い場所。

いつものようにやすがっぱは、川に飛びこんではしゃいでたし、

それをまゆがっぱはのんびり河原で眺めてた。

そこへ川をわたっていたのがアナグマ君だった。

川からでて、お腹から水をポトポト滴らせながら、

立ち止ってやすがっぱを見た。

そして、あせりもせず、トコトコ歩きだし、

もう一度立ち止まって、やすがっぱを二度見しながら、

トコトコ草の茂みに消えていった。

まゆがっぱに言わせると、その頃のやすがっぱは、

ゲゲゲの鬼太郎に登場してくるぬりかべさんをもっと薄っぺらくして、

頼りなげだったと・・・。

アナグマ君は、そのやすがっぱを「大丈夫か、あのひょろっちょい奴」と

二度見したんだという。

この時、やすがっぱは、スポーツクラブに通い始め、

ホットヨガや複合トレーニングに凝っていた時期だった。                                                                                                                   

生活リズムが変わり、体重がどんどん落ちてて、

プラス食事制限もシビアに実践してたから、体力も落ちていってた。

当の本人は、運動と食事制限の効果が面白いくらいにあがっていたから、

身体に良くないなんて考えていなかったんだろうなぁ。

でも、まゆがっぱはいつもいつも・・・疲れたって言って、

覇気がないやすがっぱが心配で仕方なかったんだ。

だから、やすがっぱを二度見したアナグマ君の言葉をそう表現した。

 

やすがっぱはどーーーーんとしてるのがやすがっぱ。

今は薄っぺらいなんてかけらもなくて、あの頃が嘘みたいだけど、

今が素敵で大好きだと僕らにそっと耳打ちしてくれる。。。

僕らもパンパンのやすがっぱのほうが勿論大好きだ!

ずっと、やすがっぱと一緒に過ごしてきたまゆがっぱは、

とっても素敵な年齢の重ね方をしているとやすがっぱのことを

僕ら5がっぱにこうも話す・・・。

ホントにそうだ・・・ね。

おわり

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